これまでF1日本GPは「秋」に開催されてきましたが、2024年シーズンからは「春」に開催されることになりました。
2024年のF1日本GP(鈴鹿サーキット)の開催日程は、
- 4月5日(金曜) フリー走行
- 4月6日(土曜) 予選
- 4月7日(日曜) 決勝
になります。
鈴鹿サーキットでのF1日本GP開催の記録は1987年~2006年、2009~2019年、2022年で、その全てを秋の9月から10月に開催してきました。
では、なぜ2024年から春に移行することになったのでしょうか?
なぜ、F1日本GPの日程は2024年シーズンから秋から春に変更されたのか
Formula1は日程の変更理由を「世界転戦にともなう物流における温室効果ガス排出量の削減を踏まえた高効率な開催スケジュール」としています。
なぜ、日本GPが秋から春になったら温室効果ガスつまりは二酸化炭素の排出量が削減されるのでしょうか。ポイントは「移動距離」です。
2023年シーズンは、
- 第1戦 ガルフ・エア・バーレーンGP
- 第2戦 サウジアラビアGP
- 第3戦 オーストラリアGP
- 第4戦 アゼルバイジャンGP
- 第5戦 マイアミGP
- 第6戦 エミリア・ロマーニャGP
- 第7戦 モナコGP
- 第8戦 スペインGP
- 第9戦 カナダGP
- 第10戦 オーストリアGP
- 第11戦 イギリスGP
- 第12戦 ハンガリーGP
- 第13戦 ベルギーGP
- 第14戦 オランダGP
- 第15戦 イタリアGP
- 第16戦 シンガポールGP
- 第17戦 日本GP
- 第18戦 カタールGP
- 第19戦 アメリカGP
- 第20戦 メキシコGP
- 第21戦 サンパウロGP
- 第22戦 ラスベガスGP
- 第23戦 アブダビGP
日本GPは第17戦ですが、ヨーロッパ→東南アジア→日本→西アジア→アメリカと行ったり来たりしているのが分かると思います。前半に目を向けてみても、第2戦サウジアラビアと第18戦カタールは隣国ですし、サウジアラビアと第4戦アゼルバイジャンは近隣諸国ですが第3戦はオーストラリアです。第5戦で一度アメリカに行って第6戦でイタリアに戻ってくると考えると、相当非効率です。
昔は、日本GPの前後に韓国GPや中国GPがあったことも要因の一つですが、要は日本GPは秋じゃなくてもよくない?という話になったわけですね。
なので、2024年シーズンは、
- 第1戦 バーレーン(サクヒール)
- 第2戦 サウジアラビア(ジェッダ)
- 第3戦 オーストラリア(メルボルン)
- 第4戦 日本(鈴鹿)
- 第5戦 中国(上海)
- 第6戦 マイアミ(マイアミ)
- 第7戦 エミリア・ロマーニャ(イモラ)
- 第8戦 モナコ(モナコ)
- 第9戦 カナダ(モントリオール)
- 第10戦 スペイン(バルセロナ)
- 第11戦 オーストリア(スピルバーグ)
- 第12戦 イギリス(シルバーストーン)
- 第13戦 ハンガリー(ブダペスト)
- 第14戦 ベルギー(スパ)
- 第15戦 オランダ(ザントフォールト)
- 第16戦 イタリア(モンツァ)
- 第17戦 アゼルバイジャン(バクー)
- 第18戦 シンガポール(シンガポール)
- 第19戦 アメリカ(オースティン)
- 第20戦 メキシコ(メキシコシティ)
- 第21戦 ブラジル(サンパウロ)
- 第22戦 ラスベガス(ラスベガス)
- 第23戦 カタール(ルサイル)
- 第24戦 アブダビ(ヤス マリーナ)
F1カレンダーがより効率的になっていると思います。これからも可能な限り不必要な移動を避けるスケジュールになっていくものと思います。
F1カレンダーが完璧には効率化されない理由
2024年シーズンも効率化された日程とはいえ、完全な一筆書きにはなっていません。
大きな要因は各地域の気候です。F1は主に北半球で開催されるので夏に赤道直下の国で開催することは困難です。暑すぎて、路面温度が高すぎてタイヤがもたないですしドライバーの環境も過酷すぎます。
また、興行的な影響も大きいです。日程を分散させた方が多くの人を見込めますし1年中楽しんでもらえます。韓国GPと日本GPの日程が離れていれば両方に参加しようと思う人も多くなりますからね。
F1は政治的な影響も大きいスポーツと言われていますから、もっと大きな要因が隠されているのかもしれません。