F1の速さを決定するのは、
- ドライバーの腕
- マシン自体の性能
どちらかを選べと言われれば、あなたはどちらでしょうか?
個人的にはドライバーのドライビングテクニックだ!と言いたいところですが、
悲しいことにマシン自体の性能で決まるとしか言えません・・・
なぜなら、過去のF1チャンピオンですら遅いマシンに乗れば勝てないからです。
キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテル
名だたる過去のF1チャンピオンもチームを移籍してからチャンピオンには輝けていません。
F1マシン自体の性能を引き出すのがドライバーの腕
チームによってF1マシンの性能は段違いです。
また、同じチームでも、ドライバーのセッティングによって速さは変わります。
資金がないチームの場合、新型パーツはどちらか一方のマシンにしか付けられないなんてことも・・・
つまり、マシンの性能はドライバーが決めるのも事実です。
アンダーステアが好きなドライバーがいれば、オーバーステアが好きなドライバーもいますよね?
- コースの特徴
- 自分のくせ
- 当日のレーシングコンディション
などをつかみ、
各ドライバーがマシンを自分に合うようにセッティングするため、見た目は同じマシンなようで少しずつ違っています。
ただ、限界があります。
どれだけセッティングを極めても、超えられないマシン自体の性能の壁があるからです。
同じマシンで全員が走ってくれればドライバーの腕だとはっきり分かるんですが、それはそれで面白味がない気がします。
F1マシンの性能が速さを決める
F1マシンの性能が速さを決めることを証明してしまったレースがあります。
それが、2020年F1第16戦サヒールGPです。
2020年シーズンは、メルセデスAMGがルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスを率いて2014年からの連覇記録を更新(7連覇)したシーズンです。
サヒールGPでは、ルイス・ハミルトンが新型コロナウィルスのPCR検査の結果、陽性であったことから出走が禁止されました。
その代役として出走したのが、ジョージ・ラッセルです。
ジョージ・ラッセルがメルセデスのマシンで出走した結果・・・
- 予選 2位
- 決勝 9位(ファステストラップを記録)
一見するれば、マシンの性能で速さが決まることを何も証明できていない気がしますよね?
実は、、、
第16戦サヒールGPの決勝、62周目までは1位。
しかし、ピットインした際、チームのミスで再ピットインを余儀なくされ、5位に転落。
その後、2位まで順位を上げるが、タイヤがパンクし、最終的に9位フィニッシュ。
F1の歴史上、間違ってチームメイトのタイヤを履かせてしまったミスは初ではないでしょうか。
はっきりいって、この前代未聞のミスさえなければ優勝していたでしょう。
ちなみに、ジョージラッセルはウィリアムズから出走していますが、ポイントを獲得したことはなく、
このレースで初ポイントを獲得することになります。
このレース後、間接的な表現ですが多くのドライバーがマシンの性能で速さが決まる事実を認めています。
とはいえ、これは現役のF1ドライバーだから成せた技だという意見もあるでしょう。
これも、2020年シーズン第5戦F1 70周年記念GP(シルバーストーン)の予選でニコ・ヒュルケンベルグがで3位を獲得したことで証明されています。
ニコ・ヒュルケンベルグは2020年のシートを失っていましたが、レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスが新型コロナウィルスの陽性反応がでたことで欠場。
その代役として出走します。
当然、満足な準備はできていませんでした。
2020年のマシンにも乗っていないわけですし、身体も出来上がっていないことは誰の目から見ても明らかです。
にもかかわらず、いざ走ってみると、予選3位
メルセデス勢の早さは別格なので、除けば実質1位のようなものです。
なお、決勝では7位でレースを終えています。
過去には、ベッテルも「ヒュルケンベルグがF1に残留できないのは何かが間違っている証拠」と述べていることから、他のドライバーから認められる実力者であることは間違いありませんが、現役ではないという事実は変わりません。
このような背景からして、
個人的には、ドライバーの腕、能力、才能だ!!と言いたいところなんですが、
やはり、マシンの性能が大きいように思えてなりません。
みんさんは、どっち派でしょうか?