F1のリアルタイム視聴は深夜、明け方になってしまうことも少なくありません。全レース決勝は日曜日ですから、翌日月曜日から寝不足で一週間のスタートを切ることになり、サラリーマンにとっては超ハードルが高いです。
翌日は有給休暇を取れば問題なし!と思っても2023年シーズンは全23戦、日本GPや日本と時差のない国々を除いても年間の有給休暇をF1だけで使い切ってしまうことになりますから現実的ではありません。
だからといって、観ないことを選択するとレースが終わった瞬間から誰が優勝してリタイアしたかといった情報が流れてきます。その情報を一切見ずに1日を過ごすことは至難の業です。同僚や友人からネタバレをくらう可能性もありますからね。
となると、F1の放送時間をズラして!という意見も納得です。F1は深夜放送という印象が強い日本ですが、実は時差があるのでどうしようもないというのが現実です。
※F1の放送はフリー、スプリント、予選、決勝レースと多くありますが、本記事では決勝レースをピックアップしています
F1の放送時間は時差によって各国バラバラなのでリアルタイム視聴のハードルは高い
F1の決勝レースのスタート時間は各GPとも14時~15時台が基本となっています。トワイライトレースのカタールGPやシンガポールGPは20時、アブダビGPは17時。
朝9時スタートもできないことはないと思いますが、何をするにしても準備は必要です。会場への入場整理も当然ですが、マシンのメンテナンスや路面状況のチェックなど準備することは多く、午前中はそれらに時間を費やして、午後からスタートするというのが現実的です。
世界には「時差」があります。標準時のイギリスを基準に、プラス〇〇時間、マイナス〇〇時間となっていて、サマータイムを導入している国もあります。日本は+9時間、標準時から9時間早く進んでいることになります。
例えば、ヨーロッパは日本時間22時~23時、アメリカは日本時間4時頃にスタートとなるので、この時差の都合で、日本で各GPをリアルタイムで視聴しようと思うと、深夜になってしまうことがよくあります。
解決策は一つで、日本に合わせて現地の開催時間を早くしたり遅くしたりすることですが、絶対に無理です。なぜなら、イギリスを基準にみると、必ず日曜日中にリアルタイム視聴できる、それもゴールまで観れるようになっているからです。日本GPとオーストラリアGPは除きますが、朝6時なので少し早起きすれば支障はでないでしょう。
F1の本場であるヨーロッパがその権利を譲ってくれるわけがありません。裏を返せば、日本に合わせれば今の日本の状況になってしまうわけですから。
地上波放送時代は再放送
F1が地上波放送されていた2011年(BSは2012年~2015年)まで、F1の放送枠は日曜日の深夜0時前でした。日本GPを除き、全て録画を編集して放映されており、放送時間の都合で周回がカットされていたりするGPもありました。
レースが終わると朝2時だったので、超寝不足で翌日学校に行っていましたし、寝落ちして朝になってしまうことも多々ありました。
録画ならもっと早くに放送してくれればとも思ったのですが、今にして思うと、放送がゴールデンタイムと重なってしまい視聴率至上主義だった時代とは合わないでしょうし、テレビの枠が決まっている以上は放送時間内におさめるために編集が必要でしたから、むしろ頑張って放送してくれたのではないでしょうか。
現代までの情報化社会ではなかったので、情報を遮断することは一定可能でしたしね。それでも翌日友達から悪意のないネタバレにショックを受けたときもありましたが。